情報提供(敬称略):M.S.


センパイのいる街ですから

ルエリィ「ふっふ〜ん♪ あ、ラージュ君こんばんは!」
ラージュ「こんばんはって、ルエリィ。どうしたんだよ、こんなことまで上がってきて。」
ルエリィ「ここ、見晴らしがいいですからね。 この周辺をリサーチ中なのです!」
ラージュ「リサーチ中? 夜なのに、元気だなぁ。」
ルエリィ「そりゃもう、元気が一番! それがあたしの取り柄ですからね!」

(ルエリィ、座る)

ルエリィ「ラージュ君は元気ないんですか?」
ラージュ「元気がないってことはないと思うけど‥‥‥。でもルエリィほどじゃないかな。
     だってほら、いろいろ考えることもあるし‥‥‥。」
ルエリィ「なんと! それはいけませんね。
     気分転換になることや、休息をして、リフレッシュするのは大事ですよ。」
ラージュ「う〜ん、そうなのかな?」
ルエリィ「ここがセイヴァールだったら、スイーツ食べ歩きツアーでも敢行するんですけどねぇ。」
ラージュ「セイヴァール? スイーツの食べ歩き!?」
ルエリィ「ええそうです。おいしいお店が結構あるんですよ?
     糖分の補給と気分転換と、両方とも出来ちゃうのでおすすめです。」
ラージュ「そうなんだ‥‥‥。いいところだね、セイヴァールって。」
ルエリィ「そりゃもう! なんてったって、センパイのいる街ですからね!」
ラージュ「今はフォルスもここにいるけどね。」
ルエリィ「そうでした。となると、あとはスイーツですね。
     ラージュ君、このあたりにいい感じのスイーツ屋さん知りませんか?」
ラージュ「そんなもの、ここにはないって‥‥‥。」
ルエリィ「じゃあ、みつけたら一緒に行きましょうね! レッツ食べ歩き、です!」
ラージュ「う、うん‥‥‥ありがとうね。気持ちだけ受け取っておくよ。
     (ルエリィ、自分がスイーツ食べたいんじゃないか? お腹も空いていたみたいだし‥‥‥)」

素敵なセンパイが二人

ルエリィ「ふふふ♪」
ラージュ「よう、ルエリィ。 ご機嫌だな。」
ルエリィ「あ、ラージュ君。
     だってここには、センパイが二人もいるんですよ!
     フォルスセンパイがかっこいいのは当たり前ですが、アルカセンパイもとってもかっこよくて!
     特にアルカセンパイとは初めてお会いしましたけど、今センパイの魅力がどーんと流れてきていて。
     もう、素敵すぎて困っちゃうくらいなんですよ!」
ラージュ「う、うん‥‥‥。まあかっこいいかな。」
ルエリィ「ですよね。 どっちのセンパイもかっこいいですよね!
     こうなったらあたし、両方のセンパイを尊敬するしかないって決めたんです!」
ラージュ「ええっと‥‥‥、なんか、大変そうだね。」
ルエリィ「なんの!
     目標にしている人が二人も目の前にいるなんて、あたし、すごく燃えちゃいますよ!」
ラージュ「ははは。ルエリィの眼の中が燃えているように見えてきたぞ。」
ルエリィ「もう、メラメラ燃え上がってますからね! ラージュ君も一緒にどうですか!?」
ラージュ「お、オレも!? 燃え上がるっていうと‥‥‥、えーと、メラメラ〜〜!!」
ルエリィ「さすがラージュ君、その意気ですよ! メラメラーー!!!」

 この世界に来た人たちは、~みんな帰りたがる人ばかりだと思っていたけど‥‥‥、
 こんな風に言ってもらえるのもいいな。それに、うらやましいくらい前向きだしな。

悪との戦いなのです!

ルエリィ「むぎーっ!! あーもー、ムーカーツークー!!!」
ラージュ「ど、どうしたんだルエリィ? 今日はずいぶんと機嫌が悪そうだな。」
ルエリィ「ああ、ラージュさん‥‥‥。すみません、ちょっと思いだし怒りを‥‥‥。」
ラージュ「思いだし怒り?」

(ルエリィ、座る)

ルエリィ「昼間、またアトシュと言い争いをしちゃったんですよ。その時言われたことが‥‥‥。
     「ピーチクパーチクうるせぇ! 獣なのか鳥なのかはっきりしやがれ!!」
     ‥‥‥って、ああああぁ! どこまでも珍獣扱いしてーっ!!」
ラージュ「そんなケンカをしていたのか。」
ルエリィ「ケンカではありませんから! これは悪との戦いなのです!!」
ラージュ「まあまあ、あまり怒らないで。」
ルエリィ「そうは言っても、このままではおさまりません。ぎゃふんと言わせるいい方法はないものか‥‥‥?
     ラージュ君も、一緒に考えてください。」
ラージュ「え、オレも考えるの?」

ラージュ「そうだなぁ‥‥‥。」

  •  アトシュにこっそり獣耳をつけるとか?
    ラージュ「珍獣って悪口を言われてたよね? だったらアトシュにそっと獣耳をつけるのはどう?」
    ルエリィ「獣耳、ですか?」
    ラージュ「うん、ハサハみたいなかわいいやつをさ。」
    ルエリィ「なんと、それはいいアイディアです‥‥‥かね?
         あの、アトシュにうさぎさんの耳ですよ? 不気味じゃないでしょうか。」
    ラージュ「う〜ん、たしかに。見たらこっちがダメージ受けそうだな。
         やっぱり、耳をつけるのはやめよう。」

  •  なにもしないのが一番いいよ。
    ラージュ「気持ちはわかるけど、アトシュって悪党のリーダー格なんだよね?」
    ルエリィ「そうです! つまり、えーっと‥‥‥不倶戴天なのですよ。」
    ラージュ「でもそんなやつが前みたいに操られたら、ルエリィが危険な目に遭っちゃうよ。
         ここはちょっかい出さずに、ほどほどにしておくのがいいんじゃないかな。」
    ルエリィ「それもそうですね‥‥‥。心配してくれて、ありがとうございます!」

勇者ルエリィ

ラージュ「(あれ? 誰か上がってきたのかな‥‥‥)」
ルエリィ「あら? こんばんは。 ラージュ君もイメトレですか?」
ラージュ「イメトレ?」
ルエリィ「はい! なにせ、もうすぐ敵との決戦ですからね!」

(ルエリィ、座る)

ルエリィ「ぱぱっと鮮やかに倒して、センパイに褒めてもらうチャンスですよ。」
ラージュ「勝つのは決定なんだね‥‥‥。」
ルエリィ「当たり前じゃないですか。むしろセンパイにいいところを見せる好機!!」
ラージュ「ははは。 ルエリィは本当にフォルスのことが大好きなんだな。」
ルエリィ「もちろんです。 ずーっとずーっと憧れていましたからね。
     学校でも、伝説の存在扱いなんですよ。」
ラージュ「そうだったのか。 オレも誰かに憧れられるような存在になりたいな。」
ルエリィ「ラージュ君だってかっこいいですよ。」
ラージュ「オレが?」
ルエリィ「はい。 センパイとはまた違いますけど。
     誰にも頼らず一人で生き抜いてきて、襲い来る敵は倒す!
     なんだかおとぎ話に出てくる、勇者様のようです。」
ラージュ「ゆ、勇者!? ホントに?」
ルエリィ「本当です。
     あたしが言うのもアレですけど、人の生き方なんてまねできるものじゃないですよ。
     その人の苦しみなんてわかってあげられないから、だから簡単に憧れるなんて言えちゃうんです。」
ラージュ「オレの、苦しみ‥‥‥か。」
ルエリィ「あたしはラージュ君の苦しみをわかってあげられない。でも、だからこそかっこいいって思っちゃいます。
     貴方の人生は憧れます!」
ラージュ「ルエリィにそんな風に思ってもらえてたんだな。なんだか結構自信が付いたよ。ありがとう。」
ルエリィ「えへへ。 なんだか偉そうにしゃべっちゃいましたね。
     あたしもラージュ君を見習いたいです。」
ラージュ「オレを?」
ルエリィ「ラージュ君はあたしのお手本ですから。
     前のめり気味だけど、ちゃんとブレーキも付いてるし。相手のことも考えながら行動できるし。
     あたしには足りないものがあって、うらやましいです。」
ラージュ「そうかな。
     でもルエリィだって、それだけ他の人のことがわかるなら平気さ。
     オレと同じことくらい、すぐに出来るようになると思うよ。」
ルエリィ「出来ます、かね。」
ラージュ「慌てずにじっくり積み上げていけば、ルエリィが誰かの勇者になる日も来るよ。」
ルエリィ「勇者ルエリィ、かぁ〜。 にへへ。」
ラージュ「ルエリィの顔、おいしいお菓子を食べた時みたいになってる。」
ルエリィ「あたしが勇者になた時のことを考えると、ついニヤニヤしちゃいますね〜。」
ラージュ「そうなれるように、まずは敵に勝たないとね。」
ルエリィ「もちろんですよ! じゃあここで気合いを入れましょう!
     行きますよ? せーの‥‥‥えいえい、」
ラージュ・ルエリィ「おー!!」

最終決戦

(最終戦前)
ラージュ「オレたちは、消えることにもう怯えたりなんかしない。 たとえ消えてしまっても、みんなの魂に生き続ける!
     魂に強く刻まれた想いはけして消えない。 オレはそれを信じる!!」
ルエリィ「『異識体』さん、ちょっとは空気を読んで下さい。
     絆の力、見せちゃいましょう!」

(最終戦後)
ルエリィ「ううっ、まだいっぱいお話ししたいんですが‥‥‥
    もう、お別れなんですよね‥‥‥。
    あたし、あなたのことは忘れませんよ。
    魂に刻んで、絶対に忘れたりしませんから!」
ラージュ「オレだって‥‥‥! 絶対に‥‥忘れるもんかっ!」

ラージュ「ありがとう‥‥‥。」

エンディング「世界の架け橋となる人」

【港】

アトシュ「オラ! ぼさっとしてねぇで、さっさと探せ!!」
部下「そ、そうは言っても、あんなにちいせぇモン見つかりっこないですよ〜っ!」
部下「そうですよ、若頭ァ! 今回ばかりは、諦めて‥‥‥。」
アトシュ「アアッ!? てめェらがドジッて
     取引に使うはずだった指輪を落としたのが悪いんだろーが!
     あれにどれほどの価値があるのか、分かってねェわけじゃねぇだろッ!!」
部下「ひ、ひぃぃぃぃッ!!」
アトシュ「チンタラ文句言ってるヒマがあんなら、さっさと探し出せッ! 行けッ!!」
部下「わ、わかりやしたぁぁぁぁ〜〜ッ!」
アトシュ「チッ。さっさと見つけねぇと、カメのジジイにまたイヤミを言われちまう。
     取引まで、あと1時間か‥‥‥。
     ‥‥‥ん? 気のせいか? どこからか、歌が聞こえてくるような‥‥‥。」
ルエリィ「ふんふん♪ ふんふん〜ん♪ あまいっもの〜たべたいなぁ〜♪
     ふわふわでっとろとろのクリ〜ム♪ あまいっもの〜たべたいなぁ〜♪」
アトシュ「‥‥‥‥‥‥。」
ルエリィ「今日の気分はっイチゴの乗った〜‥‥‥あぁっ!!!
     アトシュ!!! どうして、こんなところにいるの!?」
アトシュ「チッ。めんどくせェ奴に会っちまった‥‥‥。」
ルエリィ「分かった! さては、また悪巧みの真っ最中ね!?
     その顔をみれば、一目瞭然よっ!
     あんたの顔は、いつだって悪巧みしてるんだからッ。」
アトシュ「いきなり出てきて、何好き勝手言ってやがる。
     いつでも悪巧みしてるわけじゃねぇよ。」
ルエリィ「でも、今はしてるんでしょ?」
アトシュ「‥‥‥‥‥‥。」
ルエリィ「ほーら、やっぱりぃ! あたしの目は、お見通しよっ!」
アトシュ「いちいちやかましいんだよ、テメエは!
     こっちはガキの相手してるヒマはねぇんだ。
     とっとと、俺の目の前から消えろ。」
ルエリィ「睨みつけないで!
     あんたはその視線だけでパワハラでセクハラなんだから!」
アトシュ「あぁッ!? 誰が、なんだって!?」
ルエリィ「パワハラで、セクハラ!」
アトシュ「聞き直してるわけじゃねぇよッ!! 二度も言うなッ!」
ルエリィ「ふふんっ、偉そうな口をきけるのもそこまでよっ。
     あんたなんてセンパイやラージュ君にかかれば、
     ちょちょいのちょいってひねられちゃうんだから!」
アトシュ「‥‥‥ハァ? ラージュって誰だよ?」
ルエリィ「誰って‥‥‥あれ? 誰だっけ? アトシュ、知ってる?」
アトシュ「俺が知るわけねぇだろ。」
ルエリィ「ち、ちょっとまって、思い出すから!
     あたし、その名前を知ってる気がするの!」
アトシュ「そりゃそうだろうよ。 てめェが口にしたんだからな。」
ルエリィ「そうだけど、そうじゃないの!!
     あたし、あたし‥‥‥今の今まで、忘れてた気がする。
     とても、大切な‥‥‥大切な人の名前だった気がするの。」

ルエリィ「――!!!
     そう! そうだよ! 思い出したッ‥‥‥思い出せた!!
     ラージュ君! あたしの、大切な友達!
     やだな、どうして今まで忘れてたんだろう?
     彼のことも、あの世界のことも。
     簡単に忘れるような出来事じゃなかったのに。
     あたしと彼が、もう別の世界の住人になっちゃったからかな?
     もう二度と会えないかもしれないから‥‥‥。」

 慌てずにじっくり積み上げていけば、ルエリィが誰かの勇者になる日も来るよ。


ルエリィ「‥‥‥あの時。 あたし、なにも出来なかった。
     ラージュ君には助けてもらってばっかりだったのに、
     最後の最後まで、何も出来なかった。
     困ってる人を助けたい。 大切な人を守りたい。
     そのために、ずっとずっと勉強してたのに。
     ‥‥‥ラージュ君、あたし悔しい。悔しくてたまらない。
     こんな終わり方、絶対にイヤだよ!」

ルエリィ「‥‥‥う、うぅ〜〜!!」
アトシュ「‥‥‥あン? なに唸ってんだよ? 食い過ぎて、ハラでも壊したのか?」
ルエリィ「違うよ! アトシュだって、覚えてるでしょ? ラージュ君のこと。
     アトシュは悔しくないの!? 何も出来ないまま、お別れなんて。」
アトシュ「ハァ? 知らねぇよ、誰だよ。 お前、ついに頭までおかしくなったか。」
ルエリィ「(‥‥‥もしかして、アトシュは覚えてないの?)
     (あたしだけが、あの世界のことを知ってるんだ‥‥‥)」

 ――それなら。
 もう絶対に、忘れたりしない!
 たとえ、もう二度と会えなくたって、
 あたしが、みんなを覚えていれば、ラージュ君たちは、消えたりしないもの。
 いつだって、あたしたちは繋がっていられる。 友達って、そういうものだから!
 あたし、ラージュ君と会えてよかった。
 これからも、ずっとずっと‥‥‥友達だからね!

ラージュ「ああ、オレたちはずっとずっと友達だ! ‥‥‥また会おうな、ルエリィ!」

ルエリィ「ふぇっ!?
     ラージュ君!? 今、声が聞こえた! どこ? どこにいるの???」
アトシュ「‥‥‥この隙に‥‥‥っと。」
ルエリィ「あーっ! 何、逃げようとしてるの! 逃がさないわよ、アトシュ!」
アトシュ「‥‥‥チッ。 めんどくせェが、やるしかねぇか。」
ルエリィ「センパイの名にかけて、あんたにはこのあたしが逮捕しちゃいます!
     ‥‥‥見ててね、ラージュ君!」
アトシュ「だから、ラージュって誰だよ!」
ルエリィ「あたしの‥‥‥大事な友達ッ!」

 ――今はまだ、センパイ達の足元にも及ばないけど。
 きっといつか、あたしも、強くて格好いい調停召喚師になってみせる。
 そして、その時には‥‥‥絶対、あなたに会いに行くよ!
 だって、召喚師は『世界の架け橋となる人』だから。
 あたしが、この世界とあなたのいる世界を繋げる。
 だから、その時まで‥‥‥待ってて!!

 END


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Last-modified: 2018-08-16 (木) 12:51:00 (217d)