第2話

アルカ「ふぅ‥‥‥ 今日も一日、いろいろあったなぁ
    ちょっと星でも見てから 家に帰ろうかな」
カリス「あり? お前、なんでこんなとこに」
アルカ「え? カリス? あなたこそ、なんでこんなとこに」

カリス「なんでって、まあ、 ちょいと寝付けなくて夜の散歩をな」
アルカ「‥‥‥なんだ、わたしと同じか」
カリス「今日はドタバタしたからな 体は疲れてんのに、頭は妙に冴えやがる
    そういや、今日は残念だったな」
アルカ「え? 何が?」
カリス「ペリ子のことだよ 結局、何も思い出せなかっただろ?」
アルカ「あ、そうか うーん、残念といえば残念だったけど
    わたしもあの子も、実はそんなに気落ちしてないんだ
    やっぱり、っていう気持ちもあったりするしね」
カリス「そうなのか? 昔のこと、知りたかったんじゃなかったのか?」
アルカ「それはそうだけど、これまでにもいろいろやってきたからね
    異世界について書かれた本を読んだり、いろんな異世界人と話をしたり
    ここ十年くらい、わたしたちはずっと そういうことをやってた
    けど、あの子の故郷のことについては 何もわからなかったよ‥‥‥
    だから、今回もまた そんなものだろうなって
    いちおう覚悟は できてたんだ」
カリス「あー、そっか 意外と苦労してたんだな、オマエら
    オレはさぁ、けっこう 幸せな家庭に育ったからさぁ
    自分の家族のことも思い出せねーってのは、ちょっと想像もできねえし
    どうにかしてやりてーって 結構マジで思ってるわけよ」
アルカ「あはは、ありがとう
    そう言ってくれる友達がいるってだけで、すごく心強いよ」
カリス「‥‥‥前言、少しだけ撤回だ
    あいつのこと、大事にしてやれよ 今はお前だけが、家族なんだからよ」

ありがとう、カリス‥‥‥

第3話

カリス「よっ、と お邪魔すんぜー?」
メテオラ「夜分遅クニ申シ訳アリマセン」
アルカ「カリス‥‥‥? メテオラ‥‥‥?」
カリス「どーせまた風に当たってるだろうと思ったぜ ビンゴだったみてーだな」
アルカ「うん、まあ、ちょっとね ‥‥‥あはは、お見通しか」
カリス「それなりに長え付き合いだからな 隣、座るぜ?
    今日の失敗は、さすがに ダメージでかかったか?」
アルカ「ん‥‥‥どうだろう 自分でもよくわからないけど
    けっこう気持ちがもやもやしてるから、気にしてはいるんだと思う」
カリス「ははっ、やっぱ叱られ慣れてねえな、期待のルーキーさんはよ?」
アルカ「そろそろ勘弁してよ、その呼び名 なんだか聞いててムズムズする」
カリス「悪ぃが、そいつは 聞けねー相談だな
    うちのチームはな‥‥‥ オレもシーダもソウケンも管理官も、
    メテオラも悪魔娘も ソウケンのひいひいひい‥‥‥じーちゃんも
    みんなお前にゃ けっこう期待してるんだ
    ついでに、これくらいじゃ 潰れやしないってことも信頼してるんだぜ」
アルカ「‥‥‥その期待と信頼を裏切る時まで、呼び名は変わんないってこと?」
カリス「さーて、どうかな
    よし、そんじゃそろそろオレは帰るぜ カゼ引く前にお前も戻れよな」
アルカ「わかってるよ ‥‥‥ありがと、カリス」
カリス「さて、何のことかわかんねーな?」

そこでとぼけるのも あなたらしいよね、カリス
でも‥‥‥やっぱり、ありがとう

第4話

カリス「へえ、学園に行ってたのか、おまえら」
アルカ「そうそう、授業が終わったら、いきなりイェンファに引っ張られて
    休むヒマもなく、あの戦闘に かり出されたの」
カリス「そいつはお疲れ様だな
    ま、それでも愛する母校にサービス できたんなら、よかったじゃねーか」
アルカ「カリスは、学園には 行ってなかったんだっけ?」
カリス「まーなー‥‥‥
    ガキんころは、召喚師になる気なんて 特になかったしな
    メテオラと誓約しちまったから、なんだかんだでこーゆーことになったが
    もともと、実家の仕事を 継ぐつもりだったんだよ、オレは」
アルカ「カリスの家の仕事……なんだっけ? 大きな会社やってるのは聞いたけど」
カリス「大きい、って言やあ、大きいな ノイラーム鉄道公社ってあるだろ
    セイヴァールの鉄道事業を 一手にまとめてる会社なんだけどさ
    あれが、オレの実家」
アルカ「‥‥‥なるほど 確かに、間違いなく、大きい会社だね‥‥‥」
カリス「経営とかそーゆーのは、兄貴たちの誰かが やってくれんだろーし、
    オレは整備の現場で、スパナ振り回して 油まみれの技術屋になりたかったわけ
    あ、オレ四男なのな 上に兄貴が三人いるんだ
    オレはこのとーりのバカだけど、兄貴たちは全員、アタマいいんだぜ?」
アルカ「う、うーん‥‥‥」
カリス「そんでさ、メテオラはオレのお目付役つーか じいやみたいなやつだったんだけど、
    ひょんなことで誓約しちまってな、そっから先が大騒ぎ!
    ノイラームはもともと、由緒正しい 召喚師の家系だったらしいんだけどさ、
    そのくせ、もう長いこと、召喚師に なれるやつが生まれなかったってんで、
    「久しぶりに一族から出た適格者は ぜひとも召喚師にするべし!」
    ‥‥‥みてーなことを ばーちゃんが言い出したんだよ
    言い出したらきかねー ばーちゃんだからなー
    気がついたら、ほれこんな感じに、召喚師の制服を着てたわけさ」
アルカ「‥‥‥なんていうか、違う世界の話みたい」
カリス「オレから見れば、お前らのほうが、違う世界の英雄みたいだぜ?」
アルカ「え? どうして?」
カリス「子どものころから夢を持って、追いかけて がんばって、今の自分になったんだろ?
    オレはほら、状況に流されて こうなったみてーなもんだからさ
    けっこーまぶしく見えてるんだぜ、お前らのこと」
アルカ「そ、そうなんだ‥‥‥」
カリス「っとと、ちょいと話し込んじまったな オレ、帰って寝るわ
    じゃあな、アルカ オマエも、夜更かししねーで、早く寝ろよ」
アルカ「あ、うん、おやすみ」

カリスの昔の話って、初めて聞いたけど‥‥‥
当たり前だけど、人それぞれに、いろんな事情があるんだな‥‥‥

第5話

カリス「あのルエリィって子、オマエの後輩なんだろ?
    どんな感じの子だ? 召喚師としてやっていけそうか?」
アルカ「うーん‥‥‥ どうだろう‥‥‥
    素直で、いい子だよ?
    ちょっとだけ思い込みが激しかったり、うっかり者なところはあるけど」
カリス「ああ、それなら大丈夫だな 何の問題もない」
アルカ「そうかなあ‥‥‥」
カリス「召喚師に何より大切なのは ハートだぜ?
    少々うっかりしてても、ハートさえありゃー 立派にやってけるってもんさ
    このオレが言うんだから 間違いねーって」
アルカ「う、うーん‥‥‥ すごい説得力は感じるんだけどね
    ルエリィの将来のことを考えると ますます不安が増す一方っていうか」
カリス「うん? そりゃどーゆー意味だ?」
アルカ「もし将来的にルエリィがうちにきたら、カリスとはうまくやっていけそうだなって」
カリス「おー、そーかそーか そいつは何よりだ」

‥‥‥相性がよすぎるんじゃないかって、ちょっとだけ不安になってきたよ‥‥‥

第6話

カリス「機械ってのはさ、役に立つために生まれるんだよ」
アルカ「え? いきなり何?」
カリス「まあ聞けって どんな機械も、そこだけは変わらねーんだ
    でっけーヤツもちっこいヤツも、力が強いヤツも弱いヤツも、そこは同じさ」
アルカ「でも、いいことばかりとは限らないよね 前に暴れてた、機械兵器みたいに」
カリス「悪いのは機械じゃなくて、そいつを造ったやつだろ?
    機械はただ、自分を造ったやつの願いを 一生懸命にこなそうとしただけだ」
アルカ「‥‥‥それは、そうかも」
カリス「そりゃ、やっていいことと悪いことを 自分で判断できるのがイチバンだけどよ
    それができなくても、言われたことを一途にこなし続ける‥‥‥
    そういう機械って連中を、オレはさ、なんつーか、尊敬してんだ」
アルカ「カリス‥‥‥」
カリス「あ、これ、メテオラには言うなよ! ぜってーからかわれるんだからな!」
アルカ「あはは、うん、わかった 絶対に言わないよ」

わたしは、何も言わないけど‥‥‥
メテオラのことだから、きっと、とっくの昔に気づいてるんじゃないかな?

第7話

カリス「ったく、なんなんだよ、アイツは! マジわけわかんねーやつだな!
    だいたいフツー、久しぶりに会った友達に 犬とかけしかけるか、フツー!?」
アルカ「いや、それは‥‥‥ 色々と違うような‥‥‥」
カリス「違わねーだろ、別に?
    あいつは、オマエにとっても 今でも友達なんだろ?」
アルカ「それは‥‥‥」
カリス「犯罪者とかなんだとか、そーいうの抜きにしてさ」
アルカ「‥‥‥うん 友達だよ」
カリス「そんなら、よーするにアイツは、友達に飼ってる犬の自慢がしたかっただけだろ?
    その犬がちょいーっとばかり異常で、見せつけかたも異常なだけでさ」
アルカ「だ、だけ? それって結構大きな問題じゃ‥‥‥」
カリス「だから問題の大きさなんて 関係ねーっての
    アイツはな、友達に対して 自分の凄さを見せつけるのに、
    実力行使を選んだ オレが信じられねーのは、そこだけだ
    友達なら、そんなことしなくても お互いの凄さくらい気付けってんだ
    なあ? オマエもそう思うだろ?」
アルカ「え、あ‥‥‥ ちょっとよくわからない、かな?」
カリス「ナンだよ、面白くねーやつだな オレはこんなにオマエを認めてんのによ」
アルカ「え? それって‥‥‥」
カリス「あーもう、むしゃくしゃすんな! 寝る! 帰って寝まくる!
    じゃあな、アルカ、明日は寝坊すんじゃねーぞ!」
アルカ「あ、うん、おやすみ‥‥‥」

なんだか‥‥‥勢いに圧されて、落ち込むヒマがなかったよ‥‥‥
ちょっと変な感じだけど、ここは素直にカリスに感謝、かな‥‥‥

第8話

カリス「伝説の抜剣者サマねえ‥‥‥ また、仰々しいのが出てきたな
    まあ、昔みたいな力がないってんなら、どうでもいいけどさ」
アルカ「えええ!? いいの!? だって抜剣者だよ!?」
カリス「いや、だってほら、それがすげー強えヤツなら 前線に引っ張り出すところだけどよ
    今はもう戦えねーんだ、って話なら 無理させるわけにもいかねーだろ」
アルカ「いやいや! もっと過去とか歴史とかに 敬意を持とうよ!」
カリス「っつーても、見た目ウチの兄貴たちと ほとんど変わんねーし
    うちの総帥くらい年くって見えたら まだ態度も変えられたんだけどな
    最近の戦いは、マジで 厳しーことになってきてやがる
    使えるものは親でも先祖でも勇者でも どんどん持ち出さねーとな」
アルカ「カリスって‥‥‥」
カリス「あ、いいじゃねーか
    ずっと後ろのほうにだが、頼れる仲間が いることがわかったんだ
    これで、オマエの重たい戦いも、少しは気が楽になるんじゃねーか?」
アルカ「わたしの‥‥‥戦い‥‥‥ そうか、ギフトのこと‥‥‥」
カリス「な?」
アルカ「‥‥‥うん、 そうかも、しれないね」

そうか、カリスは、わたしの気負いを なくすためにこんな話を‥‥‥

第9話

カリス「オレさ、正直言って、冥土召喚術のこと甘く見てたぜ
    危険なものだってことは、わかってたつもりだったんだけどよ     魂を汚染させて、強制的に 言うことを聞かせるとか‥‥‥
    危ない危なくない以前の問題として、ムカついてしょうがねーんだよ」
アルカ「わたしたちの召喚術とは、まるで 考え方が正反対だよね
    分かり合うこと、響き合うこと、共に歩むこと‥‥‥
    それが何より大事だっていうのが、召喚術の考え方なのに」
カリス「何があろうと、そんなものを認めるわけにはいかねーよ
    お前の幼なじみ、絶対に止めるぞ」
アルカ「うん、わかってる!」

止めないと、いけないんだ!

第10話

カリス「おい、ちっとは元気出せよ‥‥‥ 難しいのは分かってっけどよ
    なんか、オマエの周りの空気が どんよりしてるぞ?」
アルカ「うん‥‥‥」
カリス「上の空かよ こいつは重症だな」
アルカ「わたしたちは、エルストさんに憧れて、エルストさんの言葉に導かれてここに来た
    召喚師になったのも、みんなのためにと言って戦ってきたのも、全部そうだよ
    なのに、今さら‥‥‥ それが全部間違いだった、なんて」
カリス「あーもー、融通きかねーレベルで 素直だからな、オマエは
    もうこの際、あんなヤツの言うことは忘れるって手もあんだぞ?」
アルカ「そんなの、無理だよ‥‥‥ わたしの夢は、エルストさんを‥‥‥」
カリス「だーかーら! そこだ! そこを間違えてんだよオマエは!
    信じてくれる人がいるから、戦える 信じることのできる相手だから、任せられる
    オマエの大好きなこの言葉が、百歩ゆずって、他人からの借り物だったとしてもだ!
    オマエの夢は、オマエ自身のものだろうが!」
アルカ「え‥‥‥?」
カリス「召喚師になれって言われたから、なろうとしたのかよ? 違えだろ?
    召喚師になりたいと思ったから なったんだろう!
    そーゆーオマエだから、オレも他のやつも、信じて力を貸す気になってんだよ!」
アルカ「カリス‥‥‥」
カリス「これまでさんざん、信じろ信じろと 言ってきたツケだ
    そろそろ、自分自身の夢を、少しくらい信じてやったらどうだ?」

わたし自身の、夢‥‥‥

第11話

カリス「オレが召喚師になって、わりとすぐのことだったっけな
    ソウケンと、掴み合いのケンカを したことがあんだよ」
アルカ「そういえば、そんな話を 聞いたことがあるような‥‥‥」
カリス「理由は、まー想像つくだろ? ソウケンは昔からあんなヤツだしよ
    一方のオレのほうは、なんつーか、‥‥‥ちーっと、荒れてた時期でな
    なりたくもねー召喚師になって、おもしろくねー任務ばかりの毎日で、
    いーかげんイライラの溜まってたところに ソウケンのキッツイお言葉が降ってきて
    アタマにカーッときてな、気がついたらブン殴ってた」
アルカ「え、えと‥‥‥ 昔のカリス、そんなだったの?」
カリス「昔は、な それはどーでもいーんだ、この際」
アルカ(そうかなあ‥‥‥)
カリス「ソウケンのほうも、きっちり いい感じのパンチを返してきやがってな、
    会議室のイスやら机やらをなぎ倒して、二人でそりゃもー派手な大暴れ」
アルカ「カリスはともかく、ソウケンも‥‥‥?」
カリス「決着は、つかなかった 二人一緒にノックアウトしたもんでな
    んで、仲良く処分を受けた後で、トイレ掃除しながら聞きだしたんだが
    ケンカ両成敗になるのを覚悟の上で 殴り返してきた理由は、
    言葉を交わすためだった、とか言うんだよ
    当時のオレは、あいつの小言なんざ まったく耳に入っちゃいなかったからな
    そのことを地味に気にしてたあいつは、オレが殴りかかっていったときに
    これがいわゆる、拳での語り合いというやつなんじゃないかと思って
    気がついたら、手加減ナシで殴り返してたんだそーだ」
アルカ「それは‥‥‥なるほど、言われてみれば ソウケンらしい話だね‥‥‥」
カリス「オレはもー、それ聞いて大笑いしてな ソウケンは不思議そーな顔してたけどよ
    ああ、こいつはすげーやつなんだなって 心の底から思えたんだよ
    あんな賢そーなクセして、みょーなところでオレよりバカでさ
    あんなにツンツンしてやがるくせして、誰より仲間思いでさ
    ああ、こんないいやつが仲間だなんて、召喚師も悪くねーなって初めて思えたのさ
    それ以来、三階東側の男子トイレは オレにとっちゃ、ちょいと特別な場所でな」
アルカ「最後の情報だけいらない
    でも、そっか‥‥‥ そんなことが、あったんだ
    道理で、性格は正反対の二人なのに、妙に仲がいいと思ったよ」
カリス「まあ、その騒ぎの直後、ウチの実家とソウケンの実家が騒ぎを起こしかけてな
    そっちは基本的に嫌な思い出なんで、あまり思い出したくねーんだが‥‥‥」
アルカ「‥‥‥すごく興味はあるけど、それだったら無理には聞けないかなぁ‥‥‥」

信頼してるんだね、ソウケンのこと‥‥‥

第12話

カリス「ふざっけんじゃねーぞ!」
アルカ「ど、どうしたの!?」
カリス「納得できねーんだよ、調停機構の、オマエの扱いが!
    新人のころから総帥の覚えがよかったのも、額面通りじゃなかったってことだろ!?
    ありゃつまり、要監視対象だから、手元に 近いところにおいといたってことだろ!?
    そんなの、許されるわけねーだろうが! いや違う、誰が許そうが、オレが許さねー!」
アルカ「カ、カリス、落ち着いて」
カリス「いーや、落ち着かん! 今夜ばかりは荒ぶってやる!
    オレはな、オマエが上にヒイキされる分には しょうがないって納得できてたんだよ!
    能力だか才能だか将来性だか可能性だか、なんだかよくわからんものをオマエは持ってる
    見てると、何か期待をしたくなるんだ そういう人間なんだよ、オマエは!
    オレですら、そんくらい分かったってのに、上の人間が分かってねーってのは、どうよ!?
    監視しなきゃいけないから、なんてクソ理由で 初めて目にとめるとか、どうなんだよ!?」
アルカ「そんなんじゃないと、思うけどな‥‥‥」
カリス「落ち着いてんじゃねーよ! オマエ自身のことなんだぞ!?」
アルカ「そう言われても、わたしの分も全部 あなたが怒ってくれちゃってるし‥‥‥
    大好きなカリスがそこまでわたしに期待してくれてるって分かっただけでも、十分かな」
カリス「‥‥‥オマエ、なあ‥‥‥ もっと、向上心とか野心とか‥‥‥
    いや、まあ、いいか そのままのほうが、オマエらしいしな
    そんなんでいちいち気をもんでたら オレの体がもたねー、か‥‥‥」
アルカ「そうそう」
カリス「うれしそうに言ってるんじゃねーよ まったく‥‥‥」

カリス、わたしのために、本気で怒ってくれてたな‥‥‥

第14話

好感度4・5
カリス「実はさ、実家のほうが最近 けっこうゴタゴタしてるらしくてな
    今回の戦いが一段落したら、その、家業を継ぎに戻ろうかと思ってんだよ」
アルカ「前にも言ってたね、大きい技術研究所なんだっけ?」
カリス「でっかいのは事実だけどよ、中身はつまり整備工場さ
    いろんな機械とつきあって、相談に乗って、不調があるなら直してやる‥‥‥ってな」
アルカ「あはは、それだけ聞いてると、召喚師とやってること変わらないね」
カリス「細けーことはだいぶ違うけどな そこがいろいろと面倒なんだが」
アルカ「でも、そういうことなら、心配はいらなそうだね
    カリスのことだから、きっとうまくやっていけるよ」
カリス「‥‥‥ざっくり言いやがるなー
    だいたいそこは、職場が変わるから さびしくなるとか言うとこじゃねーのか?」
アルカ「え‥‥‥あ、そうか!」
カリス「気づいてもなかったのかよ!」
アルカ「だって、カリスがそばにいるのが 当たり前みたいになってたから
    会えなくなるなんてこと、想像もしてなかったよ」
カリス「はあ‥‥‥ったく、相変わらず妙なところでズレたやつだよ」
アルカ「‥‥‥大丈夫、だよね? 職場が離れても、ちゃんと会えるよね?」
カリス「あーもう、大丈夫だから そんな捨てられた猫みたいな顔すんな
    動じたり動じなかったり、極端すぎるんだよオマエは」
アルカ「だってさ‥‥‥」
カリス「セイヴァールに来られなくなるわけじゃない いつでも、好きな時に会えるさ
    ‥‥‥なあ、いちおう念のためにきいておきたいんだけどよ
    オマエも召喚師をやめるって選択肢は‥‥‥」
アルカ「え? やめないけど」
カリス「‥‥‥だよなー
    いや、バカなこと聞いたよ 忘れてくれ」
アルカ「え、なに? どういうこと?」
メテオラ「察シテクダサイ、アレガ 坊チャマノ精一杯ナノデス」
アルカ「ふうん?」
カリス「あ、メテオラてめえ、くだらねえこと言ってんじゃねえ!
    っていうか、どこから湧いて出た!? まさか、ずっと見てやがったのか!?」
メテオラ「私ハ、坊チャマノ教育係デモ アリマスノデ」
カリス「理由になってねえよ! ‥‥‥ああもう‥‥‥ああもう‥‥‥」
アルカ「‥‥‥ねえ、カリス わたし、召喚師をやめる気はないけど」
カリス「‥‥‥わかってるって‥‥‥ 何度も言わなくていいからよ‥‥‥」
アルカ「共働きでよければ、オーケーだよ?」
カリス「だから、何度も言わなくても わかってるって‥‥‥
    いや、ちょっと待て いまオマエ、何つった?」
アルカ「二度は言ってあげない」
カリス「おおい!?
    メ、メテオラ! いまの録音してただろ、再生してくれ!」
メテオラ「フム‥‥‥申シ訳アリマセン、残念ナガラ、回路ガ不調デシテ」
カリス「嘘だよな!? 絶対に嘘だよな、それ!?」
アルカ「さ、そろそろ帰ろうかメテオラ 明日の戦いは、きっとすごく大変だし」
メテオラ「マッタクデスナ」
カリス「おいこら!? メテオラ、オマエ誰の響友なんだよ!?」
メテオラ「コレマデ、ソシテコレカラモ 長イ付キ合イニナル方デスカラ」
アルカ「そうそう」
カリス「なんでいきなり息あわせてんだよ、わけわかんねえな!?」
アルカ「‥‥‥もう‥‥‥ 鈍いっていうか、何ていうか‥‥‥
    いいから早く、カリスも来なさい 置いてっちゃうよ?」
カリス「え? あ、おい‥‥‥」
アルカ「離れても、いつでも会えるって言ってくれたのはカリスでしょ?
    ちょっとときめいちゃったんだから、その分の責任、ちゃんととってよね」
カリス「え、あれ、ええと‥‥‥え?」

うん、そうだよね 離れても、いつでも会える……
だから今は、目の前の戦いに 集中しないと!



好感度3
カリス「実はさ、実家のほうが最近 けっこうゴタゴタしてるらしくてな
    今回の戦いが一段落したら、その、家業を継ぎに戻ろうかと思ってんだよ」
アルカ「前にも言ってたね、大きい技術研究所なんだっけ?」
カリス「でっかいのは事実だけどよ、 中身はつまり整備工場さ
    いろんな機械とつきあって、相談に乗って、不調があるなら直してやる‥‥‥ってな」
アルカ「あはは、それだけ聞いてると、召喚師とやってること変わらないね」
カリス「細けーことはだいぶ違うけどな そこがいろいろと面倒なんだが」
アルカ「でも、そういうことなら、心配はいらなそうだね
    カリスのことだから、きっとうまくやっていけるよ」
カリス「‥‥‥ざっくり言いやがるなー
    だいたいそこは、職場が変わるから さびしくなるとか言うとこじゃねーのか?」
アルカ「え‥‥‥あ、そうか!」
カリス「気づいてもなかったのかよ!」
    はあ‥‥‥ったく、相変わらず妙なところでズレたやつだよ」
アルカ「‥‥‥大丈夫、だよね? 職場が離れても、ちゃんと会えるよね?」
カリス「あーもう、大丈夫だから そんな捨てられた猫みたいな顔すんな
    動じたり動じなかったり、極端すぎるんだよオマエは」
アルカ「だってさ‥‥‥」
カリス「セイヴァールに来られなくなるわけじゃない いつでも、好きな時に会えるさ
    ‥‥‥なあ、いちおう念のために聞いておきたいんだけどよ
    オマエも召喚師をやめるって選択肢は‥‥‥」
アルカ「え? やめないけど」
カリス「‥‥‥だよなー
    いや、バカなこと聞いたよ 忘れてくれ」
アルカ「え、なに? どういうこと?」
メテオラ「察シテクダサイ、アレガ 坊チャマノ精一杯ナノデス」
アルカ「ふうん?」
カリス「あ、メテオラてめえ、 くだらねえこと言ってんじゃねえ!
    っていうか、どこから湧いて出た!? まさか、ずっと見てやがったのか!?」
メテオラ「私ハ、坊チャマノ教育係デモ アリマスノデ」
カリス「理由になってねえよ! ‥‥‥ああもう‥‥‥ああもう‥‥‥」
アルカ「‥‥‥ねえ、カリス わたし、召喚師をやめる気はないけど」
カリス「‥‥‥わかってるって‥‥‥ 何度も言わなくていいからよ‥‥‥」
アルカ「お付き合いするのは オーケーだよ?」
カリス「だから、何度も言わなくても わかってるって‥‥‥
    いや、ちょっと待て いまオマエ、何つった?」
アルカ「二度は言ってあげない」
カリス「おおい!?
    メ、メテオラ! いまの録音してただろ、再生してくれ!」
メテオラ「フム‥‥‥申シ訳アリマセン、残念ナガラ、回路ガ不調デシテ」
カリス「嘘だよな!? 絶対に嘘だよな、それ!?」
アルカ「さ、そろそろ帰ろうかメテオラ 明日の戦いは、きっとすごく大変だし」
メテオラ「マッタクデスナ」
カリス「なんでいきなり息あわせてんだよ、わけわかんねえな!?」
アルカ「いいから早く、カリスも来なさい 置いてっちゃうよ?」
カリス「え? あ、おい‥‥‥」
アルカ「離れても、いつでも会えるって 言ってくれたのはカリスでしょ?
    ちょっとときめいちゃったんだから、その分の責任、ちゃんととってよね」
カリス「え、あれ、ええと‥‥‥え?」

うん、そうだよね 離れても、いつでも会える……
だから今は、目の前の戦いに 集中しないと!

ED

好感度4・5
カリス「よっ、遅刻だぜ?」
アルカ「ごめんごめん、書類が思うように減らなくて
    カリスのほうは、よく無事に 休みがとれたね
    実家のほう、いま、すごく忙しいんでしょ?」
カリス「ん、まあな‥‥‥転職前に予想してたよか、ちょいとだけハードかな
    今も、実は山ほど仕事が残ってんだ メテオラが代わりにやってくれてる」
アルカ「珍しいね、メテオラがそういう助け方をしてくれるのって
    カリスに対しては、どっちかっていうと 厳しいお目付役だと思ってたけど」
カリス「『今日ダケハ特別デス』 だとさ
    オレが今日のオフを楽しみにしてたらしいから、それが潰されるのを見かねた、らしいぜ
    調停機構勤めをやめてからこっち、毎日が嵐みたいな激務だからなー‥‥‥
    だいぶ参ってるように 見えてたみてーだ」
アルカ「じゃあ、調停機構に戻ってくる?」
カリス「じょーだん 今オレは、すげー充実してんだ
    未練がないとまでは言わねーけど、そのために今の毎日を手放す気にはなれねーな」
アルカ「そっか、残念 引き抜き失敗か」
カリス「それより、オマエがこっちの家に来るってのはどーだ?
    おめーだったらうちの従業員全員と話せるから 即戦力間違いねーし
    兄貴たちとも気が合いそうだしな」
アルカ「冗談 わたしこそ、今がすごく充実してるんだもん
    そっちも楽しそうだとは思うけど、調停機構をやめてまでっていうのは、ね」
カリス「だよなー」
アルカ「‥‥‥、あれ? 今のって、もしかして遠回しなプロポーズ?」
カリス「‥‥‥へ?」
アルカ「ひゃあああ、ごめん、今のわたしの答え、なかったことにして!
    そ、そうだよね、カリスの家に行くって つまり家族になるってことだものね
    そういうことなら、その、正直すごくうれしいし
    むしろ遅すぎるくらいだっていうか、なんで今日まで待たせたんだっていうか、
    もうちょっと雰囲気のある時に 言ってほしかったっていうか‥‥‥
    でもやっぱり、共働きの形じゃないと いろいろと困るし‥‥‥」
カリス「いや、あの‥‥‥ 別に、そういう意味じゃなくて
    本当に、ただ単に、ダメ元で 引き抜きかけるつもりだったんだけどよ‥‥‥」
アルカ「え?
    ええと‥‥‥
    わ、忘れて! 今わたしが言ったこと、全部忘れて!」
カリス「お、おう!」
アルカ「あ、でも、ちょっとだけ覚えといて! 完全に忘れられると、少しだけ困るから!」
カリス「お、おう?」
アルカ「すーはー、すーはー‥‥‥ よし、わたしは全部忘れた!」
カリス「‥‥‥ところで、さっきの、正直すごくうれしいって言ってたのさ、
    もしかして、今オレが、プロポー‥‥‥」
アルカ「全部忘れて
カリス「‥‥‥おう」
アルカ「よろしい」
カリス「あーもーちくしょー、世の中どーにも、ままならねーなー」
アルカ「まあまあ、今日のところは素直にメテオラに感謝しとこう
    世の中、思うようにいかないことが いろいろとたくさんあるけど
    そういうことばかりに目を向けて、大切なものを見失うのはダメだと思うんだ
    いま、カリスとこうして 一緒にいるのは楽しいよ
    それと、カリスもそう思ってくれてると信じてる」
カリス「相変わらず強引だな、オマエはよ ‥‥‥まあ、否定できねーんだけど
    やっぱオマエ、すげーよなー‥‥‥ オレもがんばんなきゃまずいよなー‥‥‥
    はあ‥‥‥」
アルカ「カリス?」
カリス「っだー! 気合だ! 気合を入れろオレ!
    よし、そこの! その拡声器貸せ!」
エクセラおわっ!? なんだなんだ!?
ヴェローチェろーぜきものだ!?」 ※隠しキャラ加入時
アルカ「ちょ、ちょっとカリス?」
大家さん「あらぁ、面白そうじゃない 歌わせてあげたら?」
アルカ「大家さん!?」
カリス「よっしゃ、店のオーナーから 許可が出た!」

今夜のオレは止まれねーぞー!!

「お前のことが本気で欲しいから 今日のプロポーズはやめておく
 なんつーか、答えが半分見えてる今 それをするのはフェアじゃねー
 だから、アルカ 悪いけど、ちょっと待ってくれ
 次は、ちゃんとやるから お前のこと、きちんと奪ってみせるから
 だから‥‥‥」



好感度3 隠しキャラ未加入
カリス「よっ、遅刻だぜ?」
アルカ「ごめんごめん、書類が思うように減らなくて
    カリスのほうは、よく無事に 休みがとれたね
    実家のほう、いま、すごく忙しいんでしょ?」
カリス「ん、まあな‥‥‥転職前に予想してたよか、ちょいとだけハードかな
    今も、実は山ほど仕事が残ってんだ メテオラが代わりにやってくれてる」
アルカ「珍しいね、メテオラがそういう助け方をしてくれるのって
    カリスに対しては、どっちかっていうと 厳しいお目付役だと思ってたけど」
カリス「『今日ダケハ特別デス』 だとさ
    オレが今日のオフを楽しみにしてたから、それが潰されるのを見かねた、らしいぜ
    調停機構勤めをやめてからこっち、毎日が嵐みたいな激務だからなー‥‥‥
    だいぶ参ってるように 見えてたみてーだ」
アルカ「じゃあ、調停機構に 戻ってくる?」
カリス「じょーだん 今オレは、すげー充実してんだ
    未練がないとまでは言わねーけど、そのために 今の毎日を手放す気にはなれねーな」
アルカ「そっか、残念 引き抜き失敗か」
カリス「それより、オマエがこっちの家に 来るってのはどーだ?
    おめーだったらうちの従業員全員と話せるから 即戦力間違いねーし
    兄貴たちとも気が合いそうだしな」
アルカ「冗談 わたしこそ、今がすごく充実してるんだもん
    そっちも楽しそうだとは思うけど、調停機構をやめてまでっていうのは、ね」
カリス「だよなー」
アルカ「‥‥‥、あれ? 今のって、もしかして遠回しなプロポーズ?」
カリス「‥‥‥へ?
    いや、あの‥‥‥ 別に、そういう意味じゃなくて
    本当に、ただ単に、ダメ元で 引き抜きかけるつもりだったんだけどよ‥‥‥」
アルカ「え?
    ええと‥‥‥
    わ、忘れて! 今わたしが言ったこと、全部忘れて!」
カリス「お、おう!」
アルカ「あ、でも、ちょっとだけ覚えといて! 完全に忘れられると、少しだけ困るから!」
カリス「お、おう?
    あーもーちくしょー、世の中どーにも、ままならねーなー」
アルカ「まあまあ、今日のところは素直にメテオラに感謝しとこう
    世の中、思うようにいかないことが いろいろとたくさんあるけど
    そういうことばかりに目を向けて、大切なものを見失うのはダメだと思うんだ
    いま、カリスとこうして 一緒にいるのは楽しいよ」
カリス「やっぱオマエ、すげーよなー‥‥‥ オレもがんばんなきゃまずいよなー‥‥‥
    はあ‥‥‥」
アルカ「カリス?」
カリス「っだー! 気合だ! 気合を入れろオレ!
    よし、そこの! その拡声器貸せ!」
アルカ「ちょ、ちょっとカリス?」
大家さん「あらぁ、面白そうじゃない 歌わせてあげたら?」
アルカ「大家さん!?」
カリス「よっしゃ、店のオーナーから 許可が出た!」

今夜のオレは止まれねーぞー!!


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Last-modified: 2013-09-15 (日) 00:00:00