**第14話 [#yfa5e2f0]
フォルス「眠れないな‥‥‥ ちょっと、夜の風にあたってこよう」~
アトシュ「‥‥‥あン?」~
フォルス「うわ!? なんでこんなところにいるんだよ!?」~
アトシュ「いきなり出てきて、何好き勝手言ってやがる~
     どこで何をしてようが、オレの勝手だろうが」~
フォルス「勝手じゃないよ! 犯罪者だって自覚はないのかな、君は!」~
アトシュ「手錠のかかってねェ犯罪者は 他のどんなヤツより自由なもんだ~
     任務だ立場だに踊らされてやがる てめェらなんかより、よっぽどな」~
フォルス「それは自由じゃなくて、自分勝手っていうんだよ!」~
アトシュ「似たようなもんだろ いちいち分けんじゃねェよ、面倒くせェ」~
フォルス「似てるからこそ、混ぜちゃいけないんだよ! ああもう、本当に君とは話が合わないな!」~
アトシュ「良かったじゃねェか、話が合わなくてよ~
     オレとてめェは、どう間違ってもオトモダチにゃなれねェってわけだ~
     どうせギフトの件が終わったら、また敵同士に戻るんだ~
     ヘンに湿っぽいもんが残る間柄より、お互いに気が楽ってもんだろ」~
フォルス「‥‥‥そういう考え方は、僕にはできそうにないよ~
     言葉が交わせる者とは、やっぱり、心も通わせたい~
     僕はそのために、学べる限りの異界の言葉を片っ端から学んだんだ」~
アトシュ「そいつァまた、やっぱりオレとは正反対の考え方だな~
     ますますわかり合えなくて 結構なことじゃねェか、おい?」~
フォルス「‥‥‥もういいや、なんか疲れた どこか行ってよ」~
アトシュ「嫌だね~
     クソを煮詰めた鍋みてェな街だが、ここからの眺めだけは、そこまで悪かねェ~
     後から来たてめェのほうこそ、さっさとどこかに消えやがれ」~
フォルス「嫌だよ ここは、僕のお気に入りの場所でもあるんだ~
     明日の戦いで、全部が終わる~
     最後の精神集中くらい、好きな場所でやりたいじゃないか」~
アトシュ「聞き分けの悪ィ奴だな」~
フォルス「どっちがだよ!」~
アトシュ「‥‥‥」~
フォルス「‥‥‥」~
アトシュ「そういや、ひとつ、礼を言っとかねェとならねェことがあったな」~
フォルス「え?」~
アトシュ「ギフトに変えられたロギンズの奴を、楽にしてくれたらしいじゃねェか~
     その件に関しては、素直に感謝してる ‥‥‥あんがとよ」~
フォルス「ロギンズ‥‥‥ ええと、誰のこと?」~
アトシュ「部下の一人だ たぶん、最初にギフトの実験台になった」~
フォルス「あ、ああ!~
     ‥‥‥え、でも、どうして、いきなりお礼なんて?」~
アトシュ「てめェらから見りゃ、うちの部下なんざどいつも同じに見えるんだろうがな~
     内側から見りゃ、使える奴、使えねェ奴、いろいろいやがったんだよ~
     ロギンズは‥‥‥ オレの右腕と言っていいくらいには、使えた~
     右腕だからこそ、オレは奴に多くを求めた 奴もまた、そのすべてに応えようとした~
     その隙間をギフトの奴に狙われて、気がついた時にはあのザマだ~
     ‥‥‥言い訳のしようがねェ ギフトを甘く見た、オレのミスだ~
     しかも、あのままでいたら、死ぬこともできず 永遠に奴の走狗だったらしいじゃねェか~
     だから‥‥‥ロギンズを楽にしてくれた てめェには、感謝してる~
     それだけだ」~
フォルス「‥‥‥君たちにも、仲間を思いやる 気持ちはあるんだね」~
アトシュ「てめェらが考えてるような馴れ合いとは だいぶ意味が違うだろうがな」~
フォルス「それでも‥‥‥ 絆は、絆だよ」~
アトシュ「カカッ、召喚師センセェの言うことは いちいちくすぐってェな~
     てめェの物差しで、ひとの美点を探そうとするんじゃねェよ」~
フォルス「‥‥‥~
     ありがとう」~
アトシュ「は?」~
フォルス「あの時、力を制御できず、勢いのままに彼を消してしまったこと‥‥‥~
     仕方がなかったとは分かっていても、ずっと、心にひっかかってたんだ~
     君のおかげで、少しだけ心が軽くなった~
     だから、ありがとう」~
アトシュ「けッ、この優等生が~
     やっぱり、てめェのことはどうにも気に入らねェな」~
フォルス「僕もだよ 君のことは大嫌いだ~
     けど‥‥‥ 明日は、がんばろう?」~
アトシュ「そっちこそ、腑抜けた戦いするんじゃねェぞ?」~
~
なんでだろう‥‥‥アトシュと話して、妙に気合いが入った気がする~
半分以上は敵同士だからかな? その緊張感が、いいほうに働いたとか~
‥‥‥うん、きっと、そういうことだな~

**ED [#z80249fc]
''響友 ダイス''~
あれから‥‥‥ ちょっとだけ、時間が流れた~
正直を言って、長かったのか短かったのか、よくわからない時間だった~
地上に残った冥土獣と、冥土の術をあきらめようとしないい研究者たち~
えんえんと続く彼らとの戦いの中で、時間は飛ぶようにして過ぎていった――~
~
研究者「ぐあっ!? ば、馬鹿な!~
    我々の英知の結晶たる、陰式冥土召喚術が破れるだと!?」~
ダイス「バージョンアップはご苦労様だけど、その研究はここで終わらせてもらうよ!」~
フォルス「ギフトの遺したわずかな資料だけで、ここまで冥土召喚術を再現したのか‥‥‥~
     つくづく、彼らの執念には驚かされるな‥‥‥」~
ダイス「感心してる場合じゃないよ、早くこの研究室も制圧しないと」~
研究者「くっ‥‥‥仕方がない、裏口から脱出するぞ!」~
フォルス「なっ‥‥‥まずい! ここで逃がしたら、また別のところで研究を続けられる!」~
研究者「さらばだ、調停機構の召喚師よ! 次に会う時は、完成した極陰式冥土召喚術を」~
   「るせぇよ」~
研究者「ぐぼっ」~
アトシュ「冥土を研究してる連中は、アレだな、どいつもこいつも口上がカンにさわるぜ」~
フォルス「アトシュ‥‥‥!?」~
アトシュ「よォ、久しぶりじゃねェか 月での戦い以来か?~
     あの後の戦いぶりも聞いてるぜ? あちこちで大活躍らしいじゃねェか」~
フォルス「僕のほうも、聞いてるよ 真紅の鎖の悪行についてはね」~
アトシュ「カッ、そう警戒すんじゃねェよ、肩を並べて戦った仲間だろ?」~
フォルス「そうだね、できれば武器をおろして ゆっくり思い出話といきたいところだけど~
     そのためにはまず、君には勾留室に戻ってもらわないといけないんだ」~
アトシュ「カカッ、まあ、そいつも悪かねェかもな」~
フォルス「‥‥‥え?」~
アトシュ「今日ここで会ったのは偶然だがよ、てめェには前から、言いたかったことがある~
     オレのものになれ」~
フォルス「‥‥‥え‥‥‥」~
ダイス「な‥‥‥!?」~
アトシュ「オレはてめェを評価してんだよ、そのクソ度胸も、クソ度量もな~
     召喚師にしておくにはもったいねェ てめェの資質は、こっち側でこそ輝くはずだ」~
フォルス「冗談‥‥‥ってわけじゃなさそうだね この際、そうであってほしかったくらいだけど」~
アトシュ「たりめェだ」~
フォルス「そんなことを言われて、僕が首を縦にふると思ったのか?」~
アトシュ「カッ、ンなわきゃねェだろうが そんな軟弱なヤツなら、最初からいらねェよ~
     自分が惚れたモンなら、自分の力で奪い取るのがスジってもんだろ?~
     さあ、&ruby(や){戦};ろうか‥‥‥ オレとてめェ、勝ったほうが両方を総取りだ~
     てめェが勝てば、てめェはオレを手に入れる オレが勝てば、オレはてめェを手に入れる~
     どうだ? 公平で明快で、最高のルールだろう?」~
ダイス「ば、何言ってるんだよ!そんな馬鹿な話、通るはずが‥‥‥」~
フォルス「わかった それでいいよ」~
ダイス「な‥‥‥え、ええええ!?」~
フォルス「言い方には問題あるけど、言ってることだけなら、ちょっとわかるんだ~
     誰かをまるごと欲しいっていうなら、自分をまるごと差し出せるだけの覚悟がいる~
     アトシュは悪人だけど、そういうところは筋が通ってる~
     ‥‥‥そういうところだけは、僕も、あいつのことを、評価してるんだ」~
アトシュ「カカッ、嬉しいこと言ってくれんじゃねーか」~
フォルス「勝負は、一対一の、一回勝負でいいかな 勝っても負けても、恨みっこなしだ~
     もちろん、負けるつもりなんて ぜんぜんないけど」~
アトシュ「それで構わねェ 当然、勝たせてもらうがな」~
フォルス「それじゃ、始める合図は ダイスにお願いするよ」~
ダイス「‥‥‥なんていうか、もう‥‥‥ はぁ、仕方ないか~
    あとでたっぷり、文句を言わせてもらうからね」~
フォルス「はは、わかってるって」~
ダイス「それじゃ、コインを投げるよ?」~
アトシュ「ああ、そこのオマケ 一人がさびしかったら、ついてきてもいいぜ~
     オマエがそこそこ使えるやつだってことは分かってるからな」~
フォルス「僕が勝ったら、その子をオマケ扱いするのもやめてもらおうか」~
アトシュ「おいおい、ここまで来て掛け金の追加かよ‥‥‥~
     まァ、いいか」~
ダイス「やあっ」~
フォルス「たあああっ!!」~
アトシュ「せえええいっ!!」~
~
「欲しいもんは力づくで手に入れる~
 つっても、ここまで欲しくなったモンは久しぶりだ~
 遠慮も遊びも一切ナシだ~
 全力で、てめェをぶんどっていく!」~
~
----
~
''響友 カゲロウ''~
あれから‥‥‥ ちょっとだけ、時間が流れた~
正直を言って、長かったのか短かったのか、よくわからない時間だった~
地上に残った冥土獣と、冥土の術をあきらめようとしないい研究者たち~
えんえんと続く彼らとの戦いの中で、時間は飛ぶようにして過ぎていった――~
~
研究者「ぐあっ!? ば、馬鹿な!~
    我々の英知の結晶たる、陰式冥土召喚術が破れるだと!?」~
カゲロウ「へん、名前はずいぶんとご大層だけどな、本家のほうがよっぽど手強かったぜ!」~
フォルス「ギフトの遺したわずかな資料だけで、ここまで冥土召喚術を再現したのか‥‥‥~
     つくづく、彼らの執念には驚かされるな‥‥‥」~
カゲロウ「何に感心してんだよ‥‥‥ 早いとこ、ここの研究所も終わらせようぜ」~
研究者「くっ‥‥‥仕方がない、裏口から脱出するぞ!」~
フォルス「なっ‥‥‥まずい! ここで逃がしたら、また別のところで研究を続けられる!」~
研究者「さらばだ、調停機構の召喚師よ! 次に会う時は、完成した極陰式冥土召喚術を」~
   「るせぇよ」~
研究者「ぐぼっ」~
アトシュ「冥土を研究してる連中は、アレだな、どいつもこいつも口上がカンにさわるぜ」~
フォルス「アトシュ‥‥‥!?」~
アトシュ「よォ、久しぶりじゃねェか 月での戦い以来か?~
     あの後の戦いぶりも聞いてるぜ? あちこちで大活躍らしいじゃねェか」~
フォルス「僕のほうも、聞いてるよ 真紅の鎖の悪行についてはね」~
アトシュ「カッ、そう警戒すんじゃねェよ、肩を並べて戦った仲間だろ?」~
フォルス「そうだね、できれば武器をおろして ゆっくり思い出話といきたいところだけど~
     そのためにはまず、君には勾留室に戻ってもらわないといけないんだ」~
アトシュ「カカッ、まあ、そいつも悪かねェかもな」~
フォルス「‥‥‥え?」~
アトシュ「今日ここで会ったのは偶然だがよ、てめェには前から、言いたかったことがある~
     オレのものになれ」~
フォルス「‥‥‥え‥‥‥」~
カゲロウ「へ‥‥‥?」~
アトシュ「オレはてめェを評価してんだよ、そのクソ度胸も、クソ度量もな~
     召喚師にしておくにはもったいねェ てめェの資質は、こっち側でこそ輝くはずだ」~
フォルス「冗談‥‥‥ってわけじゃなさそうだね この際、そうであってほしかったくらいだけど」~
アトシュ「たりめェだ」~
フォルス「そんなことを言われて、僕が首を縦にふると思ったのか?」~
アトシュ「カッ、ンなわきゃねェだろうが そんな軟弱なヤツなら、最初からいらねェよ~
     自分が惚れたモンなら、自分の力で奪い取るのがスジってもんだろ?~
     さあ、&ruby(や){戦};ろうか‥‥‥ オレとてめェ、勝ったほうが両方を総取りだ~
     てめェが勝てば、てめェはオレを手に入れる オレが勝てば、オレはてめェを手に入れる~
     どうだ? 公平で明快で、最高のルールだろう?」~
カゲロウ「‥‥‥確かに公平かもしれねぇけどよ、そんなバカな勝負、受けれるわけねーだろ!」~
フォルス「わかった それでいいよ」~
カゲロウ「ちょ、え、おい!?」~
フォルス「言い方には問題あるけど、言ってることだけなら、ちょっとわかるんだ~
     誰かをまるごと欲しいっていうなら、自分をまるごと差し出せるだけの覚悟がいる~
     アトシュは悪人だけど、そういうところは筋が通ってる~
     ‥‥‥そういうところだけは、僕も、あいつのことを、評価してるんだ」~
アトシュ「カカッ、嬉しいこと言ってくれんじゃねーか」~
フォルス「勝負は、一対一の、一回勝負でいいかな 勝っても負けても、恨みっこなしだ~
     もちろん、負けるつもりなんて ぜんぜんないけど」~
アトシュ「それで構わねェ 当然、勝たせてもらうがな」~
フォルス「それじゃ、始める合図は カゲロウにお願いするよ」~
カゲロウ「‥‥‥なんつーか、さ‥‥‥ あーもう、わかった、覚悟決めた!~
     そこまで言うなら、勝てよ! 信じてるからな!」~
フォルス「はは、わかってるって」~
カゲロウ「それじゃ‥‥‥コイン投げるから、地面に落ちたら開始、な!」~
アトシュ「ああ、そこのオマケ 一人がさびしかったら、ついてきてもいいぜ~
     オマエがそこそこ使えるやつだってことは分かってるからな」~
フォルス「僕が勝ったら、その子をオマケ扱いするのもやめてもらおうか」~
アトシュ「おいおい、ここまで来て掛け金の追加かよ‥‥‥~
     まァ、いいか」~
カゲロウ「せいっ」~
フォルス「たあああっ!!」~
アトシュ「せえええいっ!!」~
~
「欲しいもんは力づくで手に入れる~
 つっても、ここまで欲しくなったモンは久しぶりだ~
 遠慮も遊びも一切ナシだ~
 全力で、てめェをぶんどっていく!」~
~
----
~
''響友 スピネル''~
あれから‥‥‥ ちょっとだけ、時間が流れた~
正直を言って、長かったのか短かったのか、よくわからない時間だった~
地上に残った冥土獣と、冥土の術をあきらめようとしないい研究者たち~
えんえんと続く彼らとの戦いの中で、時間は飛ぶようにして過ぎていった――~
~
研究者「ぐあっ!? ば、馬鹿な!~
    我々の英知の結晶たる、陰式冥土召喚術が破れるだと!?」~
スピネル「まわりに迷惑をかけることにしか使えない術に 英知も結晶もないです!」~
フォルス「ギフトの遺したわずかな資料だけで、ここまで冥土召喚術を再現したのか‥‥‥~
     つくづく、彼らの執念には驚かされるな‥‥‥」~
スピネル「ヘンなことに感心しないでください!? それより、早くこの研究所を‥‥‥」~
研究者「くっ‥‥‥仕方がない、裏口から脱出するぞ!」~
フォルス「なっ‥‥‥まずい! ここで逃がしたら、また別のところで研究を続けられる!」~
研究者「さらばだ、調停機構の召喚師よ! 次に会う時は、完成した極陰式冥土召喚術を」~
   「るせぇよ」~
研究者「ぐぼっ」~
アトシュ「冥土を研究してる連中は、アレだな、どいつもこいつも口上がカンにさわるぜ」~
フォルス「アトシュ‥‥‥!?」~
アトシュ「よォ、久しぶりじゃねェか 月での戦い以来か?~
     あの後の戦いぶりも聞いてるぜ? あちこちで大活躍らしいじゃねェか」~
フォルス「僕のほうも、聞いてるよ 真紅の鎖の悪行についてはね」~
アトシュ「カッ、そう警戒すんじゃねェよ、肩を並べて戦った仲間だろ?」~
フォルス「そうだね、できれば武器をおろして ゆっくり思い出話といきたいところだけど~
     そのためにはまず、君には勾留室に戻ってもらわないといけないんだ」~
アトシュ「カカッ、まあ、そいつも悪かねェかもな」~
フォルス「‥‥‥え?」~
アトシュ「今日ここで会ったのは偶然だがよ、てめェには前から、言いたかったことがある~
     オレのものになれ」~
フォルス「‥‥‥え‥‥‥」~
スピネル「わ‥‥‥」~
アトシュ「オレはてめェを評価してんだよ、そのクソ度胸も、クソ度量もな~
     召喚師にしておくにはもったいねェ てめェの資質は、こっち側でこそ輝くはずだ」~
フォルス「冗談‥‥‥ってわけじゃなさそうだね この際、そうであってほしかったくらいだけど」~
アトシュ「たりめェだ」~
フォルス「そんなことを言われて、僕が首を縦にふると思ったのか?」~
アトシュ「カッ、ンなわきゃねェだろうが そんな軟弱なヤツなら、最初からいらねェよ~
     自分が惚れたモンなら、自分の力で奪い取るのがスジってもんだろ?~
     さあ、&ruby(や){戦};ろうか‥‥‥ オレとてめェ、勝ったほうが両方を総取りだ~
     てめェが勝てば、てめェはオレを手に入れる オレが勝てば、オレはてめェを手に入れる~
     どうだ? 公平で明快で、最高のルールだろう?」~
スピネル「じょじょ、冗談じゃありません! そんなやり方で、誰かを手に入れようなんて」~
フォルス「わかった それでいいよ」~
スピネル「‥‥‥な、なんでそうなるんですかっ!?」~
フォルス「言い方には問題あるけど、言ってることだけなら、ちょっとわかるんだ~
     誰かをまるごと欲しいっていうなら、自分をまるごと差し出せるだけの覚悟がいる~
     アトシュは悪人だけど、そういうところは筋が通ってる~
     ‥‥‥そういうところだけは、僕も、あいつのことを、評価してるんだ」~
アトシュ「カカッ、嬉しいこと言ってくれんじゃねーか」~
フォルス「勝負は、一対一の、一回勝負でいいかな 勝っても負けても、恨みっこなしだ~
     もちろん、負けるつもりなんて ぜんぜんないけど」~
アトシュ「それで構わねェ 当然、勝たせてもらうがな」~
フォルス「それじゃ、始める合図は スピネルにお願いするよ」~
スピネル「うー‥‥‥もー‥‥‥ わかりました、あきらめました!~
     でも、ぜったいに勝ってくださいよ? わたし、信じてますからね?」~
フォルス「はは、わかってるって」~
スピネル「それじゃ‥‥‥コイン、投げますね これが地面に落ちたら始め、です」~
アトシュ「ああ、そこのオマケ 一人がさびしかったら、ついてきてもいいぜ~
     オマエがそこそこ使えるやつだってことは分かってるからな」~
フォルス「僕が勝ったら、その子をオマケ扱いするのもやめてもらおうか」~
アトシュ「おいおい、ここまで来て掛け金の追加かよ‥‥‥~
     まァ、いいか」~
スピネル「えいっ」~
フォルス「たあああっ!!」~
アトシュ「せえええいっ!!」~
~
「欲しいもんは力づくで手に入れる~
 つっても、ここまで欲しくなったモンは久しぶりだ~
 遠慮も遊びも一切ナシだ~
 全力で、てめェをぶんどっていく!」~
~
----
~
''響友 ペリエ''~
あれから‥‥‥ ちょっとだけ、時間が流れた~
正直を言って、長かったのか短かったのか、よくわからない時間だった~
地上に残った冥土獣と、冥土の術をあきらめようとしないい研究者たち~
えんえんと続く彼らとの戦いの中で、時間は飛ぶようにして過ぎていった――~
~
研究者「ぐあっ!? ば、馬鹿な!~
    我々の英知の結晶たる、陰式冥土召喚術が破れるだと!?」~
ペリエ「ぎふとのじゅつのほうが、よっぽどよくできてた‥‥‥」~
フォルス「ギフトの遺したわずかな資料だけで、ここまで冥土召喚術を再現したのか‥‥‥~
     つくづく、彼らの執念には驚かされるな‥‥‥」~
ペリエ「んむ、そーゆーとこだけは みならいたいかもしれない‥‥‥かも」~
研究者「くっ‥‥‥仕方がない、裏口から脱出するぞ!」~
フォルス「なっ‥‥‥まずい! ここで逃がしたら、また別のところで研究を続けられる!」~
研究者「さらばだ、調停機構の召喚師よ! 次に会う時は、完成した極陰式冥土召喚術を」~
   「るせぇよ」~
研究者「ぐぼっ」~
アトシュ「冥土を研究してる連中は、アレだな、どいつもこいつも口上がカンにさわるぜ」~
フォルス「アトシュ‥‥‥!?」~
アトシュ「よォ、久しぶりじゃねェか 月での戦い以来か?~
     あの後の戦いぶりも聞いてるぜ? あちこちで大活躍らしいじゃねェか」~
フォルス「僕のほうも、聞いてるよ 真紅の鎖の悪行についてはね」~
アトシュ「カッ、そう警戒すんじゃねェよ、肩を並べて戦った仲間だろ?」~
フォルス「そうだね、できれば武器をおろして ゆっくり思い出話といきたいところだけど~
     そのためにはまず、君には勾留室に戻ってもらわないといけないんだ」~
アトシュ「カカッ、まあ、そいつも悪かねェかもな」~
フォルス「‥‥‥え?」~
アトシュ「今日ここで会ったのは偶然だがよ、てめェには前から、言いたかったことがある~
     オレのものになれ」~
フォルス「‥‥‥え‥‥‥」~
ペリエ「んむ‥‥‥ む‥‥‥?」~
アトシュ「オレはてめェを評価してんだよ、そのクソ度胸も、クソ度量もな~
     召喚師にしておくにはもったいねェ てめェの資質は、こっち側でこそ輝くはずだ」~
フォルス「冗談‥‥‥ってわけじゃなさそうだね この際、そうであってほしかったくらいだけど」~
アトシュ「たりめェだ」~
フォルス「そんなことを言われて、僕が首を縦にふると思ったのか?」~
アトシュ「カッ、ンなわきゃねェだろうが そんな軟弱なヤツなら、最初からいらねェよ~
     自分が惚れたモンなら、自分の力で奪い取るのがスジってもんだろ?~
     さあ、&ruby(や){戦};ろうか‥‥‥ オレとてめェ、勝ったほうが両方を総取りだ~
     てめェが勝てば、てめェはオレを手に入れる オレが勝てば、オレはてめェを手に入れる~
     どうだ? 公平で明快で、最高のルールだろう?」~
ペリエ「だ、だめ! それだめ! わかりやすすぎて、なんかだめ!」~
フォルス「わかった それでいいよ」~
ペリエ「だめ‥‥‥ なのに‥‥‥」~
フォルス「言い方には問題あるけど、言ってることだけなら、ちょっとわかるんだ~
     誰かをまるごと欲しいっていうなら、自分をまるごと差し出せるだけの覚悟がいる~
     アトシュは悪人だけど、そういうところは筋が通ってる~
     ‥‥‥そういうところだけは、僕も、あいつのことを、評価してるんだ」~
アトシュ「カカッ、嬉しいこと言ってくれんじゃねーか」~
フォルス「勝負は、一対一の、一回勝負でいいかな 勝っても負けても、恨みっこなしだ~
     もちろん、負けるつもりなんて ぜんぜんないけど」~
アトシュ「それで構わねェ 当然、勝たせてもらうがな」~
フォルス「それじゃ、始める合図は ペリエにお願いするよ」~
ペリエ「はぁ‥‥‥ わかった、しょうがない~
    いちどきめたら、とまらない よくしってる~
    こいん、いっこなげる じめんおちたら、はじまり」~
アトシュ「ああ、そこのオマケ 一人がさびしかったら、ついてきてもいいぜ~
     オマエがそこそこ使えるやつだってことは分かってるからな」~
フォルス「僕が勝ったら、その子をオマケ扱いするのもやめてもらおうか」~
アトシュ「おいおい、ここまで来て掛け金の追加かよ‥‥‥~
     まァ、いいか」~
ペリエ「ほいっ」~
フォルス「たあああっ!!」~
アトシュ「せえええいっ!!」~
~
「欲しいもんは力づくで手に入れる~
 つっても、ここまで欲しくなったモンは久しぶりだ~
 遠慮も遊びも一切ナシだ~
 全力で、てめェをぶんどっていく!」~

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